一般社団法人名取市医師会 名取市医療・介護連携支援センター｜宮城県名取市

テーマ：「退院時の在宅医療との連携について」をシンポジウム形式

日時 2021/02/16（月）19:00～ 2020年度第二回多職種連携研修会（オンライン開催　Zoomにて）を実施いたしました。

司会・進行

総合南東北病院　医療福祉相談室　菊地知憲氏

パネリスト

仙台赤十字病院　医療社会事業課　広瀬和之氏
JCHO仙台南病院　地域連携室　退院調整専従看護師　菅原恵理氏
岡部医院・岡部医院仙台　地域医療連携室　高橋由絵氏
県立がんセンター　地域医療連携室　退院調整専従看護師　三浦真理氏
総合南東北病院　医療福祉相談室　菊地知憲氏（司会兼務）

概要

日時　2021年2月16日（火）19：00～21：00　
開催方法　オンライン開催（Zoomを使用）
内容　「退院時の在宅医療との連携について」

第一部：プレゼンテーション　各パネリストの方々から実際の連携についてパワーポイントを用いながら説明して頂きました。
第二部：ディスカッション　　参加者から意見や質問を頂きながら討論していきました。

第一部　パネリストによるプレゼンテーション

各病院のパネリストの方々からプレゼンテーションを行って頂きました。

第二部　意見交換（質疑応答）

• 退院時連携において病院とケアマネジャーでお互いに更に必要な情報は何か？（あいのもりクリニック　千田先生）

• 仙台赤十字病院　広瀬さん	入院時情報提供はとても助かている。病院としては入院前の生活や家族関係の情報があると助かる。
  居宅なとり山室CM	病院の事前情報と実情が違うときがあり対応に苦慮することがある。退院時の実情を教えてもらえると助かる。

• 入院前より状態悪化し退院する際、元のかかりつけ医が対応困難な場合は在宅医の選定はどうしているのか？（曽我内科こどもクリニック　曽我先生）

• JCHO仙台南病院　菅原さん	基本的には紹介元の医師に戻しており、特に困ったことはない。
  県立がんセンター　三浦さん	地域の医師へケースごとに対応をお願いしている。
  曽我先生	このような場合に、医療・介護連携支援センターを活用するといいのではないか。

• ①コロナ禍での面会制限について本人や家族から不安の訴えが多い。医師からの病状説明は減少しているのか？
  ②また、最期の時に立ち会えない方が多い中、どのような対応をしているか？（名取東地域包括支援センター　藤村さん）

• 仙台赤十字病院　広瀬さん	①必要であれば病状説明している。面会は一律制限している。 ②入院していると看取りの際に立ち会えないため、在宅に移行する方が増えている。
  JCHO仙台南病院　菅原さん	①病状説明、来院して聞く分には変わらない。又は電話で対応している。オンライン面会も行っている（完全予約制） ②看取りは、感染対策しながら少人数であれば対応可能
  県立がんセンター　三浦さん	①病状説明は、人数制限をして場所を変えて行っている（病棟ではなく外来で） ②看取りは条件付きにて対応している（曜日、人数、時間など）

• 退院時カンファレンス減少していて契約時に本人と初対面になることが多い。一時帰宅時に最期をどう過ごすのか話しているか？自宅での看取りか、病院に戻るのかはっきり決めてもらえるか？
  （M2訪問看護ステーションらふる名取　本多さん）

• 県立がんセンター　三浦さん	話すタイミングが難しい。本人よりも家族の覚悟ができるかどうかが課題。

参加者アンケート結果

所感

コロナ禍のため、二度目のオンライン開催となりましたが、多くの方々にご参加いただきありがとうございました。（参加人数　84名）
各病院の退院時連携の方法や必要な情報などが共有できて良かったと思います。何よりコロナ禍での退院カンファレンスや面会制限などについては多くの方が気になっていたことなのでそれぞれの病院の対応や工夫（オンライン面会や人数制限など）を知ることができたと思います。病院の連携室・相談室はまさに医療と介護の架け橋を行っているところですので、今後も医療・介護連携にご尽力いただけることを願います（気になることがあれば、気軽に相談してみましょう）。そして、今回の研修が医療・介護連携に少しでもお役に立つことを期待しています。住民の皆様が退院後も安心して生活できるように更なる医療と介護の連携を深めていければと思います。